「みどり一本運動」とは
1981年9月、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)はパキスタンにおけるアフガン難民援助の一環として、植林プロジェクトを開始しました。日本では犬養道子さんが植林プロジェクトの支援を目的とする「みどり一本」運動を提唱したのがはじまりです。植林事業を通じて土地を再生するとともに、環境保護の知識を広める活動が進められています。
犬養道子先生との出会い
昭和57年1月、犬養先生はあるご縁で多久の地に来られ、市内のカトリック教会でアフガンやベトナム難民の窮状を訴えられました。そしてそのときのビデオを天寿荘で流したところ、一人のご利用者が、リハビリで縫っていた刺し子の布巾を差し出し「10円でも20円でも売れたら寄附したい」とおっしゃいました。その声は陶芸クラブや手芸クラブの作品にも広がり、加えてご利用者のご家族や職員、地域の方々からも物品提供があり、一大バザーへと発展していきました。天寿荘の大切な行事として継続されているバザー(寄附)に対しては、犬養道子先生自らの感謝のお便りが天寿荘にたびたび届いています。
しかし残念ながら、去る2017年7月24日 96歳でご逝去されました。天寿会では犬養氏の意思を引き受け、これからもみどり一本運動を継続していきます。心よりご冥福申し上げます。
天寿荘のみどり一本バザー
昭和57年から毎年、天寿荘の創立記念祭に合わせて5月に行っています。このバザーの収益金は、全額を UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通じて、難民の救済のために使っていただいています。また、バザーで残った衣類は、日本救済センターに寄贈しています。
この活動に対して、国連難民高等弁務官事務所より5回の感謝状をいただきました。また、14年目を迎えた平成8年には募金総額が1千万円を越え、佐賀新聞社会大賞をいただきました。
毎年バザー開催に際しては、地域の皆さまや大勢のボランティアの皆さまから、多大なご協力、ご支援を頂いております。これからも、この活動を通じ、難民救済のお役に立ちたいと思っています。
令和2年度の実施概要
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止ため中止といたしました。下記に令和元年度の概要をご紹介します。
開催日時 | 令和元年10月20日(日) |
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開催場所 | 有料老人ホームだんらん(旧 特別養護老人ホーム 天寿荘) |
物品のご提供期間 | 終了 |
内容 | 昼食バザー(お好み焼き、うどん、山菜おこわ など)、物品バザー、お米のつかみ取り、卵のくじ など。野菜やお花の販売もしております。 |
みどり一本バザー実施風景
募金累計額
令和3年度は、新型コロナウイルス感染症のため中止しましたが、職員から寄付を募り47,074円を送金しました。
令和3年12月1日現在の累計額は、21,186,224円となりました。